大分の外壁塗装・塗装工事を一括見積もり

まず外壁塗装を行う事になったきっかけですが、築年数が20年を超え、さすがに外壁塗装の色あせと、軽量気泡コンクリートの継ぎ目部分のひび割れも目立ち始めてきたからです。
この軽量気泡コンクリートについては、以前本で調べた事があるのですが、軽くて建物への負担が少ないというメリットがあるのですが、耐水性が十分ではないという特徴があるとのことでした。
ひび割れ部分から雨水がしみこみ、それが原因で建物の寿命に影響が出てくる心配があり、見かけも良くないため塗装工事を行う事にしました。

本当はもっと早く行わなければいけませんでしたが、経済的な事情があり躊躇していたというのが実情でした。
ですがこれ以上先延ばしにすると建物の劣化が進み、かえって出費がかさんでしまいかねないという事も考えられました。
また苔のようなものが付着しているのも気になりました。
これは屋根も同様で、金属部分は腐食していている状態でした。

そこで何社かに見積もりを出してみることにしました。

1社目の金額は約100万円ほどでした。思いのほか高額で驚きました。
話を聞いたところ、自社独自の高性能塗料を使用していて、メンテナンスの回数が少なくて済むという事でした。
ただどんな塗料なのかも分からず、考えてみると伝えたところなかなか引き下がらず、今日決めてくれたら10万円値引きするという事を言ってきました。
このように考える暇を与えず焦らせて契約を迫る手法は、今まで何度か苦い経験があったので、その手にはまる事はありませんでした。

また、建物全体をしっかりと点検することもなく、全体的に痛みが激しいので今すぐに塗装しなおさないと危険、などと不安をあおってきます。これもよくある言い方で経験済みです。
このような業者は避けた方が無難でしょう。

3社目は経験豊富な業者という事で、こちらからの質問にも非常に分かりやすい説明でした。この業者では塗料は優良メーカーの物を使用していて、1社目のような自社独自の塗料を使うなど考えられないとのことでした。
確かに何の根拠があるわけでもなく、やはりいろんな人の話を聞いてみるべきだと改めて感じました。
金額は85万円ほどでした。

これ以上見積もりをとっても混乱する可能性があり、この3社の中から選択することにしました。
丁寧な説目の2社目と3社目を比較しましたが、一番安いうえに保証期間も10年間あり、丁寧な説明をしてくれた2社目に決めました。

見積書が詳しい作業内容まで記されていて、作業工程、日程なども記載されていて信用できると判断しました。
ただ塗装工事は天候などの影響を受けやすく、決められた日程より多少遅れても多めに見た方が良いと感じました。
急かせると手抜きに繋がりかねません。

作業中の感想ですが、まず外壁の劣化部分の除去などの下地調整をしっかりと丁寧に時間をかけているのが印象的でした。
話によるとこれが一番重要といっても過言でないそうです。
高圧の洗浄も同様で、汚れを完璧に取ってくれ、目に見えない部分にしっかりと時間をかけてくれます。
気になるひび割れも丁寧に補修してもらい、立ち会って説明してくれて安心しました。
塗装は3回で中塗りと上塗りは仕上げ専用の塗料を使用することも説明してくれました。

仕上がりは非常にきれいで艶を感じました。塗装工事をしてよかったと感じる瞬間です。
業者から言われたのは、断熱効果のある塗料なので過ごしやすくなるとのことでした。そういうメリットもある事を教わりました。

あと、雨どいや軒天もきちんとされているかも確認が必要です。業者や近所への心配りも忘れないようにしましょう。
また塗料も特徴や性能をよく確認の上契約してください。

価格は約６０万円と、かなり安く抑えました。
ただ店や塗料によってかなり差があるのも事実ですし、安くできたからといって一概に得をしたという事は当てはまりません。
自分の場合、塗料はシリコンといって、安い部類のものを選択したからでした。

というのは経済的な理由があったからで、当然耐久年数は短くなってしまいます。
もちろんただ高ければよいというわけではありませんが、塗料の場合はある程度料金によって品質が一定しているようです。

業者の決め方ですが、まず口コミの良い３社に絞りました。
あまりにも多く見積もりを取ると混乱してしまうからです。

決め手になったのは、まず保証期間があるかどうかという事です。
高いお金を支払うのですから、何かあって知らないでは困ります。やはり最低でも５年間は保証期間があると安心でしょう。

あと一つは、実際に塗装の状態を確認してもらい、その結果報告を細かく丁寧に行ってくれるかどうかです。
また保証書もどれだけ保障されるのかが記載されているかを確認すべきです。
特によく聞くのが、問題点の補修を依頼しても保障の対象外だったという話です。
そういうトラブルが起きないよう、きちんと対象範囲を確認し、場合によっては記載させましょう。

外壁の劣化具合を診断してくれる資格を持った人がいればより間違いないと思います。
ただ料金の安さで決めてしまうのは危険です。
実際近所にも外壁塗装して２，３年で早くも劣化してしまった家もいくつもあります。

納得のいく塗装になるコツですが、まず工期は絶対焦らせない事です。
実際工事中はかなり不便な状況が続きます。
ただそう何度もある事ではありません。ゆっくりと作業していい、くらいの事を言っていいでしょう。

実際天候等の関係で当初の予定よりかなり遅れてしまいました。
嫌な顔でもすれば当然急いで作業することもあり、雑になってしまいかねません。
そうなれば損をします。

あとはやはり色選びです。
これは簡単そうで非常に難しいです。
というのは、カタログや色見本で見た感じと、実際に完成した色とでは差があるからです。

対策は、実際に希望する色と同じ家の写真を見せてもらうのをお勧めします。
もちろん現物を見られれば問題ないですが。

後はなるべく大きめの色見本を見せてもらう事です。その方が、イメージが湧きやすいです。

塗料にもよりますが、どうしても汚れが気になるのであれば濃いグレー系が無難でしょう。
白などの薄い色はどうしても汚れが目立ちがちです。
どうしても迷ってしまうのであれば、カラーコーディネーターなどの専門家の意見を仰いだ方が、貴重なアドバイスをもらえますし、自分の知らなかった色も教えてくれます。
特に最近は色の種類も増えてきたので選ぶ楽しみも増したといえます。

工事中の感想は、意外と塗料が周囲に飛び散ってしまうという事です。
もちろん業者は細心の注意を払いながらの作業ですが、風など気象条件の影響も受けます。実際に隣の家から塗料が飛んできたこともありました。

これに関しては業者を信じるのと、当然ながら作業前に業者と一緒に周囲に挨拶に廻るのは必須条件です。
また予想以上に匂いが強く、注意する必要があります。健康を害さないよう細心の注意が必要です。

塗装後の感想は、新築に戻ったようでうれしいというのが一番です。
後大事なのは、塗装前にひび割れがあった場合は、きちんと補修できているかきちんと確認したほうがいいでしょう。

忘れがちなのが近所とのトラブルの可能性です。
全く何事もなかったというのは難しいと感じました。
実際隣家の作業時がそうでした。匂いや音などどうしても気になるものです。
ですので手土産は当然ですが、終わっても挨拶は欠かせません。
何かあったら遠慮なく言ってくれという言葉があればトラブル防止になります。

外壁塗装工事を行った実家は築40年ほどで、外壁は老朽化が進んでいました。
個人では洗浄しても落とせないような黒く変色した汚れがあり、外観が暗く見えてしまうので、寂れているような雰囲気があり気になっていました。

そのような状態だったため、以前から、通りかかった業者の方が、見積もり書を持って家に訪ねてきていました。
始めは古くなった外壁が気になっていたものの、やはり高額な料金がかかるものであるため、両親もあまり依頼する気はなかったようです。

ですが、何度も訪ねられ、こういうことをするからこのくらいの日程が必要で、このくらいの料金がかかるということを、明確にわかりやすい説明があり、料金も少しおまけしてくれたので、そちらの業者へお願いすることに決めたようです。

見積もり書は、家に訪ねてお話していたとかの段階でも、詳細に金額のシュミレーションがされていて、不明な点、工事にあたって心配な点など詳しく質問にも答えてくれていました。

百万円を越える工事なので、なかなかきっかけがなければ、工事することなく後回しになっていたと思います。
以前から、家族みんな気にはなっていたのですが、今のところは外観の問題であって実用的に困るわけではないし、やりたいとは思っていても、工事も大変そうだし、と決めかねていたので良いきっかけになったと思います。

外壁の塗装工事は、工事期間中に周りに足場を組んで、常に人がいることなど生活空間に他人の目や工事の音が入ることが気になって、その点もちょっと心配だと感じていましたが、予め作業時間についてもしっかり確認があり、実際始まってしまえば、工事期間も二週間もかからないほどであっと言う間に終わったように感じました。

工事中は、周りの方にも音などのご迷惑をかけるので挨拶に伺いました。
幸い、うちは角の立地で裏が空き地になっており、隣接する家が一軒だけなのでその点はあまり心配はありませんでした。

心配した音も、足場を組むときと解体するとき、高圧洗浄を行うとき以外は静かなのでほとんど気になりませんでした。

仕上がりは、以前とは見違えて綺麗になり、どうしても落とせなかった壁の汚れも全く気にならなくなりました。
元々が白い壁でしたが、全体的に暗くくすんでいて、特にひどいところは水が垂れて黒く染みがこびりついて、壁自体が変色してしまっているようで、ブラシで擦ったりしても汚れが取れなかったのですが、そこの部分も綺麗に白くなっていて感動しました。

塗装工事を終えて、改めて今の壁を見ると、以前の壁は思っていたより汚れでいたんだなーということがわかりました。
家の周りは木が植えてあるので、そんなに外から見たときの目は気にならないかなと思っていましたが、外から遠目で見ても雰囲気の違いがわかりました。
以前は、壁の痛みから寂れた雰囲気で、暗く見えていたようです。

塗装した後は、家を見たときに白い壁が明るく見えて、家全体の雰囲気も以前より明るいものになったように感じます。
白い壁ですが、元々の家の雰囲気に合わせて、浮きすぎないよう真っ白な色ではないので、家がそのまま昔の綺麗な頃に蘇ったような印象です。

周りからの評判も良く、両親も仕上がりに満足しているようです。
何より、今までずっと住んでいた我が家が綺麗になったことをとても喜んでいます。

工事に対する印象は、もっと大掛かりで面倒なものだと思っていたのですが、業者の方がしっかり対応してくださったのでほとんど生活に支障が出ず行えました。

価格は業者によって差があるというのが現実です。一番安い業者と高い業者では倍近く違い驚きました。
またそれぞれの家によっても差があります。
基本的に劣化が進んでいる家ほど費用がかさむようです。
全く塗装の塗り直しをしないまま何十年も経過した家は通常の金額よりもかなりかかってしまいます。実際うちがそうでした。

ただ安く済まそうと思えばある程度は可能です。
それだけ安い塗料を使用すれば済む話です。ただ安いものはそれだけ耐用年数も短くなります。

近所の家でやはり安い塗料を使った塗装を行ったところ、わずか４年ほどで劣化が進み、あっという間に色がはげ落ちみすぼらしくなってしまった例があります。
結局また塗り替える羽目になってしまい、余計費用がかさむ結果になってしまいました。

もちろんただ高ければいいという問題でもありませんが、耐用年数も重要なポイントになります。
また業者の言う耐用年数を、後でネット等で調べなおす用心さも必要です。
何しろ１００万円かそれ以上の買い物をするわけですから。

業者の決め方は、営業マンの対応も重要です。
分かりやすい説明か、誠実な人柄かをよく観察する必要があります。
また細かい事でも必ず書面に残してくれる業者がお勧めです。後で言った言わぬのトラブル防止になります。

また自社施工の業者を選ぶのが無難ですし、できれば経験豊富な職人かも確認したほうがいいでしょう。
というのは基本的に手作業なので、職人の技術によってかなり差が出がちです。
下請けに任せる業者もいて、経験の浅い人に練習感覚でさせている業者がいるのも事実です。

困った事は、丁度梅雨時に工事を実施したので、予定よりもかなり長引いてしまった事です。
ですのでできれば雨の少ない時期に行うのが無難です。

上手にいくコツはやはり業者との綿密な話し合いでしょう。
事前に質問事項をまとめておくと無難です。

見積書もなるべく具体的な表記になっているか確認すべきで、特に重要な塗料に関しては、メーカー名や商品名は必ず明記させてください。
もし大まかな金額しか提示しなかったり、要求を嫌がる業者は敬遠したほうが無難です。

後悔した点は色選びです。小さな色見本で決めてしまい、実際の色との違いに驚きました。
特に感じたのは日差しを浴びるとかなり色は違って見える事です。
ですのでなるべく大きめの色見本を日差しに当てて確認したほうがいいでしょう。

またいいと思った色でもすぐに決める必要はありません。
特に現在は色の種類が非常に多く、後からあの色にしておけば、となりがちです。一度塗ってしまうと簡単に塗り直しはできません。
色見本や実際の家の写真で候補を数種類を決め、その中からじっくり選定していくのがいいでしょう。

工事中の感想は、周囲に迷惑がかならないかが心配でした。
以前実際に隣の家の塗装工事中に塗料が自宅に飛んできた事があったのも気になりました。
特にこの地域は隣家との距離が近いので余計気になりました。
ですので業者とあいさつ回りを同行しながら粗品を渡す気配りも必要です。

また業者の駐車場の確保も事前に確認しておくべきで、思わぬトラブルに発展する危険があります。
特に近所と普段交流がなければ尚更と言えます。

塗装後の感想は、予想以上に工期が長引いたことです。
自宅のばあいは劣化が進んでいた事や、悪天候の影響を受け、約３週間近くかかってしまいました。

ただその分なのか、色合いも重厚な感じがし、ややイメージと違う色合いながら出来栄え的にはまずまずといったところです。
ひび割れもきちんと補修されていました。
特に痛みが目立つ家などは急がずに長めの工事を見込んでいた方がいいようです。
また業者を急かさず、ゆとりをもってさせるくらいがいいと感じました。