外壁塗装の実施時期と確認方法
お家の外壁は時間の経過とともに劣化していきます。これを経年劣化と言い、雨や風その他の気候や風土によってその速度は変わってきます。外壁のメンテナンスは数年に一度行いたいものですが、決して安い工事ではありません。また、外壁の仕上げによっても違いが生じ、塗装外壁であれば工事のタイミングはとてもシビアになります。
塗料にも様々な種類が存在し、各塗料の含有成分によって耐久年数と金額が大きく変わってくるのですが、それと同時に施工する時期を考慮しなければ満足な工事どころか工事自体が出来なくなってしまいます。
そこで今回は、外壁塗装に適した時期とその確認方法についてご紹介していきたいと思います。ご参考になりましたら幸いです。
外壁塗装の実施時期とは!?
外壁塗装において一番大事なポイントはズバリ「施工する時期」です。塗装工事は降雨や降雪、気温等に敏感で状況の整ったタイミングで施工しないと満足のできにはならないのです。
塗装時期に適しているのは以下の条件です。
- 春 ※春雨前線時を除く
- 秋 ※秋雨前線・台風の可能性あり
- お住まいの地域の工務店と相談して決める
では、それぞれの条件をもう少し具体的に見てみましょう。
POINT1気温・湿度共にもっとも塗装に向いた季節“春”
一般的に塗装工事には“雨・雪”が大敵だと言われています。求められるのは適度な気温に適度な湿度、雨の降りづらい気候が挙げられるように、塗装工事はとても繊細な物なのです。そこでもっとも塗装に適した季節と言われるのが「春」です。
春は暖かな気温と適した湿度、加えて春雨の懸念こそありますが雨の降りづらい季節という事で、春は塗装工事を行うにはもってこいの季節なのです。
POINT2春の次に塗装に適した季節“秋”
前項では塗装工事に必要なのは気温と湿度が適正である事とお話ししました。そこで次に挙げられる季節が「秋」です。秋も基本的には春と同様気温と湿度のバランスが良く、塗料の乾きもスムーズである事から塗装工事推するには向いている季節です。しかし、春より劣る点と言えば“台風”の存在です。秋には夏から続く台風の影響が出やすく、工事が出来る日が限られてしまう可能性を持っています。
このように外壁塗装工事と偏に考えていてもその実、施工できる天気や季節に制限があり、
それはお住まいの地域によっても変わってくるのです。
そこで次の項ではなぜ夏と冬が塗装工事に向かないのかをお話ししていきます。
夏と冬はなぜ塗装に向かない?
前項までお話ししてきた“塗装に向いている時期”の反対に“塗装に向いていない時期”というのも存在します。ここではそのポイントについてお話していきます。
塗装に向いていない季節は以下の2つです。
- 夏※ゲリラ豪雨や高すぎる気温、夕立等の影響への懸念から
- 冬※塗装をするには気温が低すぎ塗料の乾きが鈍くなる、雪が降る可能性
以上2つのポイントを掘り下げていきましょう。
POINT1ただ暑ければいいと言えばそうではない
塗料が乾くには気温は高い方が良い・・・そうお考えの方もいらっしゃるかもしれません。確かに寒いよりは温かい方が塗料は良く乾きますが、熱すぎるのにも問題があるのです。塗料は暖かい気温であれば時間をかけて乾く事が出来るのですが、気温が高すぎると急激に乾いてしまうので塗料自身の劣化を速めてしまうこともあり得ます。
また、夏には夕立やゲリラ豪雨のような強い雨が急激に降り出すことが多くありますよね?こういった天候の急激な変化も塗装工事には致命傷になってしまいます。外壁塗装は特に雨に泣かされる工事として知られているため、可能であれば夏の工事は控えた方が無難かもしれません。
POINT2冬の塗装工事は非常に難しい
冬もまた塗装工事を行うには非常に難しい季節として知られています。湿度が低いため塗装がしやすくはあるのですが、気温が5℃を下回ってしまうと、塗った塗膜が凍結してしまう恐れがあります。一度凍結してしまった塗膜は溶けたところで元のものに戻る事は無く、工事はやり直しになってしまいます。塗料自身にとってかなり厳しい季節なのです。
ここまで見ていただいて気が付いた事はありませんか?
比較的塗装工事がしやすくセオリーとされている春と秋でさえも、
実は絶対安全に工事が進められるわけではないのです。
そこで“安全な施工時期の確認方法”を次の項ではご紹介いたします。
安全な施工時期を確認するにはどうするべきか
ここまでは季節によって施工に向いているかいないかをお話ししてきました。しかし、厳密にどの季節なら絶対安全かという事ではないともお伝えしました。そこで、この項では安全な時期の見極めと確認の仕方についてお話していきたいと思います。
施工時期の確認に関するポイントは以下の通りです。
- 地元工務店にきちんと相談をして、いつなら工事が可能かを確認する!
以上ポイントについてお話していきます。
POINT地元の工事を知り尽くした工務店に相談する
施主の皆さんが色々な希望を考えて、施工時期を想定するのはとても大事なことです。しかし、現実には思っていた通りにすべてがうまくいくとは限りません。そこで必要になるのが建築のプロによる助言なのです。

地元で建築業を営んでいる工務店や建設会社は良くも悪くも土地の環境・状況にとても敏感で、気候や風土についても熟知している場合があります。そんな方に助言を求めることで、季節を問わず“いつならできる”や“この時期はやめた方が良い”など適切なアドバイスがもらえるでしょう。
まとめ
今回は外壁塗装の施工時期とその確認方法についてご紹介してきました。
外壁の塗装は天気や季節が直接の要因となってくるもので、特に気温と湿度との関係は切っても切れない関係にある事がわかりました。セオリーとしては「春」「秋」に施工することが多く、その理由は気温・湿度共に適切に保たれている事が挙げられました。
逆に、「夏」「冬」は気温が極端に高かったり低かったりする点、夏に関しては高い湿度等が挙げられ、天候的にも非常に不安定なことから塗装工事には向かない季節とされていることがわかりましたね。
中でもとりわけ重要だったポイントは土地の事を良く知っている工務店に相談に行くことでした。季節関係なくその土地の風土や気候を熟知した方にお話を聞くことで、一番適切な施工時期を導き出すことが出来るのです。
信頼できる業者をきちんと選んで満足のいく工事を行ってくださいね!