屋根の塗装は張り替えとどっちがお得ですか？【外壁塗装セレクトナビ】

□屋根の塗装と張り替えは施工費用に違いがあるため、屋根材の劣化状況や使用年数などによってどちらが得であるかは変わってきます。

施工代としては、基本的には塗装の方が張り替えより安価になります。
屋根の塗装工事で一番多い価格帯は200,000円～400,000円となっています。
一方屋根の張り替え工事で一番多い価格帯は800,000円～1,600,000円となり、塗装に比べると大きな金額となります。

屋根の塗装では、屋根の面積や劣化状況、また屋根の種類により施工費用が変わってきます。
屋根の使用年数が比較的少なかったり、屋根材の劣化があまりない場合には塗装の方が得な場合が多くなります。
逆に屋根の使用年数がかなり経過していたり、屋根材の劣化が著しい場合には塗装を行うより張り替えを行ったほうが長期的に見たランニングコストは安価になる場合もあります。

□屋根の塗装工事の価格
屋根の塗装工事は築年数10年以内である場合や屋根材の劣化が比較的少ない場合におすすめとなります。
以下は一般的な大きさの2階建て住宅の施工費の一例になります。

・アクリル樹脂塗料
施工費250,000円～300,000円（単価：1,900円～2,200円・耐用年数：4年～6年）
1年当たりの費用40,000円～75,000円

・ウレタン樹脂塗料
施工費300,000円～400,000円（単価：2,000円～2,600円・耐用年数：5年?7年）
1年当たりの費用45,000円～80,000円

・シリコン樹脂塗料
屋根リフォーム費用350,000円～450,000円（単価：2,700円～3,100円・耐用年数：8年?12年）
1年当たりの費用30,000円～60,000円

・フッ素樹脂塗料
屋根リフォーム費用500,000円～600,000円（単価：4,700円～5,100円・耐用年数：12年～20年）
1年当たりの費用25,000円～50,000円

□屋根の塗装工事　まとめ
耐用年数をもとに1年当たりの費用を計算すると、シリコン樹脂塗料やフッ素樹脂塗料での屋根塗装はコストパフォーマンスが高いことが分かります。

□屋根の張り替え工事の価格
屋根材や下地の劣化が著しい場合は塗装工事より張り替え工事を選ぶ方が良い場合があります。
屋根の張り替え工事では、既存の屋根材を剥がして下地については補修を行い、その上に新しい屋根材を取り付けます。
屋根の張り替え工事は塗装工事より手間が掛かります。工期も長くなるためその分費用も高くなります。
屋根材は金属系、スレート系、粘土瓦などの種類があります。

・ガルバリウム鋼板（金属系）
施工費1,400,000円前後（単価：3,500円～4,500円・耐用年数：10年～20年前後）
1年当たりの費用70,000円～140,000円

・銅板（金属系）…人気の屋根材
施工費2,600,000円前後（単価：15,000円～20,000円・耐用年数：塗り替え不要、メンテナンス不要）
1年当たりの費用30,000円～50,000円

・化粧スレート（スレート系）
施工費1,100,000円前後（単価：3,500円～4,000円・耐用年数：20年～30年前後）
1年当たりの費用40,000円～60,000円

・瓦屋根（粘土瓦）…重量があるため耐震には不利
施工費1,800,000円前後（単価：5,500円～7,000円・耐用年数：塗り替え不要、割れがでた場合はメンテナンスが必要）
1年当たりの費用40,000円～90,000円

□屋根の張り替え工事　まとめ
耐用年数をもとに1年当たりの費用を計算すると、メンテナンス不要の銅板はコストパフォーマンスが高くなります。

□屋根の種類について
屋根の塗装や張り替えの際の費用は屋根の種類でも変わってきます。
屋根の種類は数多くありますが、日本で多く見られる屋根の種類としては以下のものがあります。

◆切妻屋根…日本で代表的な屋根
屋根塗装の際は比較的費用が安く済みます。

◆寄棟屋根…日本で代表的な屋根
屋根塗装の際の費用は切妻屋根よりやや高くなります。

◆入母屋屋根
屋根塗装の際の費用は比較的高めになります。

◆片流れ屋根…人気が高まりつつある屋根
屋根塗装の際の費用は比較的安く済む傾向です。

□大まかな屋根面積の算出方法
・平屋建て、総2階建て
1階の床面積または建築面積（㎡）×1.5＝屋根面積（㎡）

・1階2階とも屋根がある2階建て
1階の床面積または建築面積（㎡）×1.6＝屋根面積（㎡）

□屋根の塗装をお得に行うには
屋根の塗装や張り替えは、外壁の塗り替え工事と同時に行うことで費用がかなりお得になります。
屋根の塗装・張り替えと外壁塗装を同時に行うと、大きな費用が掛かりがちな足場の設置が1回分で済むためその分施工代を安く抑えることが可能になります。

屋根と外壁を同時に塗り替えるためには、屋根に対して外壁より耐久年数の長い塗料を用いるといった方法があります。
屋根は外壁に比べて風雨や直射日光に晒され傷みやすいため、費用に余裕がある場合は屋根と外壁の劣化が同時期に起こるように、塗料の耐久年数を計算して施工することが可能です。

外壁の塗装と同様に、屋根の塗装や張り替えも施工業者によって見積もり金額に差があります。
複数の会社から見積書を取り寄せて比較検討することが大切になります。