塗料の選び方のポイントを教えて下さい【外壁塗装セレクトナビ】

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塗装工事の常識

塗料の選び方のポイントを教えて下さい

□塗料は耐久性も性能も多種多様です。目的に合わせて選びましょう。
◆外壁塗装で使用される塗料の種類
・外壁塗装で使用される塗料の種類には様々なものがありますが、一部の特殊な性能を持つ塗料を除けば、塗料に入っている樹脂の種類によってアクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系に区別されます。

・この中ではアクリル系が一番耐久性が低く、価格も安くなっています。
またフッ素系は一番耐久性が高く、価格についても他の塗料に比べて高めになっています。
現在の主流としては、耐久性と価格のバランスが良いシリコン系塗料になるようです。

・またこの樹脂による分類に加えて水系、溶剤系、弱溶剤系などの種類があり、さらに弾性、微弾性の性質が加わる塗料もあります。
近年ではVOC(揮発性有機化合物)をあまり含まない水系の塗料が主流となっています。
またクラック(ひび割れ)の生じやすい外壁については弾性、微弾性の性質を持つ塗料が使用されることも多くなっています。

◆30年間での塗り替え回数比較
塗料については耐久性が低いものは価格が安く、逆に高耐久のものは価格が高くなる傾向があります。
しかし塗り替え工事の費用は塗料のコスト以外にも足場工事の費用や施工に伴う人件費などが占める割合が多くなるため、長い目で見ると耐久性が高めの塗料を選び、長期的な塗り替え回数を抑えるほうが経済的な場合も多くなります。

・30年間での塗り替え回数(一般的な耐久年数で計算した場合)
アクリル系…4~5回
ウレタン系…3~4回
シリコン系…2~3回
フッ素系…1~2回

◆外壁の種類などにより最善の塗り替えサイクルは変わる
しかし建物全体で見た場合、外壁に高耐久の塗料を使用しても、ひび割れが起きやすい外壁の場合はその補修が必要になったり、また目地を設けている外壁ではシーリング材の張り替えが必要になったりと、外壁の塗装が長持ちしていても細かい部分の修繕は必要になってくるため、その度に足場を組んでの工事が必要になってきます。
そのためそうした細かい部分の補修と外壁の塗り替えサイクルを合わせるというのも効率がいい場合があります。
建物の立地や外壁の種類などによって、長期的に見た最善の塗り替えサイクルは変わってくるとも言えるため、見積もりの際に施工業者とよく相談されると良いでしょう。

◆特殊な機能を持つ塗料について
従来の塗料に加え、様々な機能が付加された塗料もあります。
従来の塗料より価格は上がりますが、便利な機能に注目が集まっています。
気になる塗料がある場合は見積もりを出してもらうとよいでしょう。

・光触媒塗料…塗料に配合されている酸化チタンが日光に当たることで汚れが分解され、また塗膜表面が超親水となり雨が降った際などに水が汚れの下に入り込んで汚れを洗い流すというセルフクリーニング効果が得られます。

・ナノテク塗料…ナノテクノロジー技術を応用した塗料であり、セルフクリーニング効果が得られます。

・遮熱塗料…直射日光による外壁や屋根の温度上昇を抑え、室内の温度上昇が抑えられます。冷暖房など光熱費削減に繋がる塗料といえます。遮熱塗料の種類としてはシリコン系やフッ素系の塗料に遮熱効果が加えられたものが多くなっています。遮熱塗料は商品により遮熱の原理が異なるため効果もそれぞれ違いがあります。

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