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塗装工事の常識

外壁塗装の工事の行程を教えて下さい。

□外壁塗装の工程は主に以下のようなものになります。
足場の組立(飛散防止シートの設置)⇒高圧洗浄⇒養生⇒下地処理⇒下地調整⇒外壁塗装(下塗り、中塗り、上塗り)⇒その他細かい部分への塗装⇒養生取り外し⇒足場の解体、撤去⇒確認作業⇒完了

スケジュール

細かい作業の順序などは状況によって変わってきますが、大まかな工程としてはこのようになります。

 

□外壁塗装工事の例
建坪30坪の平均的な住宅の外壁・屋根の塗装工事例です。

◆1日目…足場の組立
近隣へ挨拶後、足場を設置します。
足場の組立については、塗装業者が行うこともあれば専門の足場業者が行うこともあります。

◆2日目…高圧洗浄
外壁や屋根の塗り替えの際は高圧洗浄を行うことが多くなっています。ここでしっかりと汚れや藻、カビなどを落としておくことが大切です。

◆3日目 …養生、下地処理、下地調整
・養生
窓やドアなど塗料を付着させたくない部分をビニールなどで覆います。
この養生をしっかりとする事で塗装の完成度を高める効果もあります。

養生

・下地処理
雨戸、破風、鼻隠しなど、金属が使われている場合には塗料を塗る前に錆止めを塗ります。
・下地調整
外壁のクラック(ひび割れ)の補修、塗装剥がれの処理、サイディングなどの目地のシーリング(コーキング)材打ち替えなどを行います。
目地のシーリング材打ち替えが多い場合はその分作業時間が多く必要になり、作業日数も増えます。
ハウスメーカーの建物については通常の建物の倍近く目地が多い場合もあります。

◆4日目…軒天井の塗装、下塗り
・軒天井の塗装
軒天井には防カビ性、防水性などのある塗料を塗ります。軒天井が外壁と同じ材料である場合は外壁と同じ塗料を塗ります。

・下塗り
シーラーなどの下塗り塗料を外壁に塗ります。下地を強化し、上に重ねる塗料の密着性を高めます。

◆5日目…中塗り
中塗りは塗膜に厚みを持たせるなどの働きがあります。
中塗りについては上塗りと同じ仕上げ塗料を用いることが多くあります。同じ塗料でも上塗りとは色を変えることもあります。

◆6日目 上塗りをします。
上塗りは最後の仕上げの塗装になります。
外観のデザイン性はこの工程で決まります。
また塗装の持ちにも関わってきます。ここまでの工程を丁寧に行った上で最後の上塗りをしっかりと行うことで本来の塗料の性能が引き出され、外壁が長持ちします。

◆7日目 屋根の下塗り
4日目の外壁の下塗りと同様です。

屋根の塗装

◆8日目 屋根の中塗り
5日目の外壁の中塗りと同様です。

◆9日目 屋根の上塗り
6日目の外壁の上塗りと同様です。

◆10日目 その他細かい部分への塗装、養生取り外し、足場の解体、確認作業
雨樋、雨戸などを最後に塗装します。
細かい部分を確認し、塗り残しがある場合には塗装を行います。
養生を取り外し、足場を解体し、清掃を行います。
最後に近隣へ完了の挨拶をして終了です。

塗装の大まかな流れとしてはこうした感じになります。見積もり書の内容を確認する際には作業工程にも十分目を通しましょう。

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