水性塗料より油性塗料の方が長持ちしますか?
□水性塗料より油性塗料の方がやや長持ちする傾向がありますが、塗料の種類にもよるため一概には言えません。
◆水性塗料、油性塗料の耐久性と価格
下に行くほど耐久性が高く、また価格も上がります
・アクリル塗料(水性のみ)
・水性ウレタン塗料(水性)
・水性シリコン塗料(水性)
・油性ウレタン塗料(油性)
・油性シリコン塗料(油性)
・フッ素樹脂塗料(油性のみ)
耐久性のみで考えると油性塗料は水性塗料より長持ちすると言えます。
しかし水性塗料も高性能なものが出てきており、そうしたものは油性塗料と比べても耐久性にほとんど差がありません。
耐久性の高い塗料はその分価格が上がる傾向があるため、価格と耐久性のバランスが大切とも言えます。
□水性塗料と油性塗料のメリット・デメリット
水性塗料と油性塗料にはどちらもメリット、デメリットがあります。
そのためどちらを選んだほうが良いとは言えない面があります。
またきちんと施工を行えばどちらを選んでも問題ないと言えます。
水性塗料と油性塗料の特徴については以下のようになります。
◆水性塗料
耐久性…○(高性能の水性塗料については◎)
光沢…△
価格…○(高性能の水性塗料については△)
臭わない…◎
◆油性塗料
耐久性…◎
光沢…○
価格…△
臭わない…△
□水性塗料と油性塗料の違い
水性塗料と油性塗料は塗料の主成分が異なります。
水性塗料は溶剤に水を用いており、油性塗料は溶剤に有機溶剤を多く用いています。
油性塗料の有機溶剤については、VOC(揮発性有機化合物)が多く用いられていますが、VOCはシックハウス症候群の原因の一つとして考えられているなど人体に害があるとされており、近年は公共施設などで使用が制限されつつあります。
一方、水性塗料はVOCの配合が少ないため、化学物質に過敏な方や健康上の問題がある方にはおすすめの塗料と言えます。また昨今は環境への配慮からも水性塗料が主流になりつつあるようです。
□高耐久の水性塗料について
高性能の水性塗料はその分価格が高いものが多くなっています。
また、例えば水性の単層弾性塗料などは施工が複雑であり品質の安定が職人によってまちまちであるという点に注意が必要です。悪意がなくとも手抜きが起こる場合があり、そのような場合でも仕上がり自体には差がないため施工後は確認方法がありません。水性の高性能な塗料を用いる際は、見積もりの段階で施工業者との十分な打ち合わせを行い、工程について十分確認を行うと良いでしょう。
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