自分でできる塗装の方法を教えて下さい
まずは小さな部分の塗装から始め、塗装に慣れてきてから大きな部分の塗り替えに挑戦してみると失敗を減らすことができます。
塗料はホームセンターでもDIY用のものが販売されていますし、塗料専門店ではより本格的な塗料が手に入ります。インターネットのショップでも塗装用品などは豊富に取り扱われています。
初めて塗装を行う場合はまずは小さなところから始め、刷毛やローラーの扱い方に慣れた段階で大掛かりな塗装に挑戦してみると大きな失敗を防ぐことができます。
◆DIY塗装の注意点
以下の点に気をつけると素人でもよりきれいな仕上がりが期待できます。
・塗料は上の方から塗る
基本的には塗料は上の方から塗っていきます。塗装を行う前に塗る順番を考えておくと良いでしょう。
・薄くてもよいので均一に塗る
塗料を一度に厚く塗ろうとせず、薄くても均一に塗るように心がけると良いでしょう。
分厚くて凸凹の塗膜より、薄くても均一の塗膜の方がより耐久性が高くなります。
薄すぎる場合は塗装が完全に乾燥してからもう一度塗り重ねると厚く丈夫な塗膜になります。
・一気に塗らない
何面がある柱などを塗装する場合は一度に全部の面を塗らずに何面かだけ塗り、完全に乾燥してから他の面を塗るときれいに仕上がります。
・塗り残しは塗装が完全に乾燥してから修正する
塗り残しがあった場合は塗料が完全に乾燥してから小さな刷毛で修正するときれいに仕上がります。
塗装が乾く前に触れてしまうと塗膜が引っ張られてしまい表面の美観が損なわれることがあるため注意が必要です。
◆DIY塗装に必要となる材料・道具の例
・マスカー、マスキングテープなど
・養生に用いるビニール
・ナイロンタワシ、ハンドパッド、ワイヤーブラシなど
・サンドペーパー(布または紙)
・刷毛(幅2~5cmで大きさの異なるものを2、3本)
・ローラー
・下げ缶
・下塗り塗料(シーラー、フィラー、さび止め塗料など。溶剤系または水性の適する方を選ぶ)
・仕上げ塗料(好きな塗料を選ぶ)
・シンナー(溶剤系の塗料を使う場合は希釈用に必要)
□ベランダの手すりの塗装方法
以下はベランダの手すりの塗り替え方法の例になります。
実際に塗装業者が行っている手順と同じような感じで作業を行います。
・養生
不要な部分に塗料が付着するのを防ぐため、マスキングテープやマスカー、ビニールで塗装面以外の面を覆います。
床への養生は新聞紙でも代用できますが、新聞紙は塗料が浸透することがあるためビニールを用意するのが無難です。
・下地調整
ナイロンたわしなどで塗装する面のさびを取り除きます。また古い塗膜にサンドペーパーをかけて傷をつけておくことで塗料の密着性を高めます。
この工程は塗装の耐久性を高める大切な作業になります。
・下塗り
サビ止め塗料を塗ります。この下塗り塗料は上塗り塗料の密着性を高める働きもあります。
・中塗り
仕上げ塗料と同じ塗料を使います。上塗りをせずに中塗りだけで仕上げることもできますが、耐久性を高めたい場合は中塗り・上塗りと仕上げ塗料を2回重ねましょう。
・上塗り
最後に仕上げ塗料を重ねます。塗装の美観は上塗りで決まるため慎重に作業しましょう。
□まとめ
DIY塗装についてはインターネット上にも様々なやり方が掲載されています。
手軽な方法から本格的なものまで数多くの塗装方法が紹介されていますので、自分で塗装をする際には是非活用しましょう。
また塗装の際には換気に気をつけ、塗料の扱いに注意するといった安全管理もしっかり行いましょう。
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