契約で気をつけるべきポイントを教えて下さい
契約の際には以下の点に注意が必要です。
◆見積もり書、契約書についての確認事項
契約の際の注意点としては、口約束では契約を行わず、必ず見積もり書や契約書を書面にて提出してもらうことが重要です。
見積もりについては必ず複数の施工業者に依頼し、見積もり書をしっかり確認して相場を調べ、より優良な施工業者を探すことが重要です。
また契約前には追加金額の発生の有無もあらかじめ施工業者に確認しましょう。
追加料金がある場合には、どのような工事でどのくらいの追加料金が発生するかをきちんと確認する必要があります。
見積もり書の内容を確認し、疑問点などについて話し合った後、施工業者に正式な契約書を作成してもらいます。
契約書の内容については以下の点について確認しましょう
・工事名、工事場所、契約日の日付
・工事期間
・契約金額
・両者の署名、捺印
・支払条件
・正式な見積もり書
・保証内容やアフターフォローについての具体的な表記
支払いは工事完了後に行うのが一般的ですが、施工業者によっては工事前と工事完了後に半分ずつ支払うといった場合もあるため確認が必要です。
◆塗装工程を確認する
見積もり書の塗装項目で○○一式と記載されている場合などは、その内容を具体的に書面で提出してもらうと安心です。
こうした塗装工程について契約前にきちんと確認することで、後々やって欲しかった工程を省かれると言った心配がなくなります。
より優良な塗装業者の場合は、契約後にやって欲しい工程を申し出た場合にうまく対応してくれる業者もありますが、基本的には契約した時点で工程は決定されるため依頼主側もしっかり確認する必要があります。
◆契約するまでの期間について
契約するまでの期間については、こちらから契約を急いだ場合を除き、施工業者に初めて見積もりを出してもらってから3日以内に契約を行った場合には注意が必要です。
こちらに考える期間を与えず契約を急ぐ施工業者とは、後々トラブルになる可能性もあります。
外壁塗装工事は金額が比較的大きい工事であるため、家庭で十分比較して契約を決めるのが安心であり、その期間を与えてくれる施工業者のほうがより優良な業者であると言えます。
◆大幅な値引きについて
値引きは依頼主としてはありがたいことではありますが、見積もりの際に大幅な値引きがあった際には注意が必要になります。
優良な施工業者は、見積もりの際には雑材などの経費10%と自社収益5%~8%の合計15%前後を余裕見積もり金として考えているため、見積もり金額の約15%程度は値引き交渉が可能な場合があります。
しかし過度に値引き行った場合、施工に必要となる工程を簡略化したり、安価な材料を用いたりと無意識のうちに工事の質が下がることも多いと言われています。
そのため値引きについては適正な範囲は10%弱が目安となるようです。
特に当初の見積もり額の20%以上~半額近くまで大幅な値引きを行う業者については注意が必要です。
また訪問販売業者には最も注意が必要であり、最終契約時に会社や上司へ電話をかけて大幅な値引きを行う場合も演出の可能性があるため注意が必要です。
訪問販売業者の全てが悪質とは言えませんが、訪問販売業者の営業マンは契約を取ることに注力しており工事金額の安さのみに着眼しがちです。そのため塗装工事の質などについては熱心でない可能性があります。
◆保証内容とアフターサービスについて
外壁塗装については保証やアフターサービスを設けている場合が多くなっています。
こうした外壁塗装工事完了後の保証内容やアフターサービスについては施工業者にしっかりと確認しましょう。
基本的に外壁塗装の保証については、塗装の剥がれについて適応される場合が多いです。
さらに優良な施工業者の場合、外壁のクラック(ひび割れ)や、鉄部や木部の塗装剥がれについてもアフターサービスを保証している場合があります。
こうした手厚い保証は大手の塗装メーカーになるほど充実していることも多くなります。
大手の塗装メーカーについては塗り替えの費用がやや高めになりがちですが、システム化されたアフターサービスを行っていることも多いという特徴があります。
保証内容については、以下の点とそれぞれ何年の保証を行ってくれるのかについて具体的に確認しましょう。
また具体的に書面に残すことも大切です。
・外壁のクラック(ひび割れ)に対して保証が適用されるか
・木部、鉄部、また破風、雨樋などの付帯部分の塗装剥がれに保証が適用されるか
・屋根と外壁を同時に塗り替える場合、屋根の塗装の剥がれに保証が適用されるか
◆外壁の色選び
外壁の色については、カラーサンプルのみで決めると実際外壁に塗装した際にイメージより薄く明るい色に仕上がる場合が多くなるため、カラーサンプルより少し濃い色を選択する必要があります。
これは人間の目の錯覚によるもので、人の目には同じ色を小さい面に塗った場合より大きい面に塗った場合の方がより薄く明るい色に見えるという特徴があります。
また屋内の照明の下で見た場合と、太陽光の下で見た場合では色の見え方に違いが出ます。
そのため色を決める際はA4サイズなど大き目のサンプルを作ってもらい、屋外の太陽光の下で確認すると安心です。
また気に入った色の外壁が近隣にある場合には施工業者に伝えるとイメージを共有しやすくなります。
施工が始まってから色を変更することはできる場合もありますが、基本的には追加の費用が掛かることにもなるため、契約前に施工業者としっかり打ち合わせをし、適切な提案や説明を受けることが大切です。
外壁塗装お役立ちコンテンツ
- 工事前に必要な準備はありますか?
- □塗装工事前に必要な準備としては、主に以下のものが挙げられます。 ◆外壁の周辺にある荷物を片付ける 外壁塗装を行う際は、工事完了までの間に家の周りを何十周もして塗装作業を行うことになり...
- 見積書のチェックの方法と気をつけるべきポイントを教えて下さい。
- □理想的な見積書 理想的な見積書とは、各工程ごとに作業名が記されており、また単位、単価、数量について明確に記載があるものになります。 見積書の具体的なチェック方法には以下のようなポイン...
- 契約において気をつけるべきポイントを教えて下さい。
- □契約の際には以下の点に注意が必要です。 ◆見積もり書、契約書についての確認事項 契約の際の注意点としては、口約束では契約を行わず、必ず見積もり書や契約書を書面にて提出してもらうこと...
- 塗装を依頼するのに適したシーズンはありますか?
- □基本的に外壁塗装は季節に関係なく行っています。 現在の塗料は非常に高性能であるため、湿度と温度に気をつければシーズンを問わず塗装が可能です。 しかし5℃以下になる真冬や、雨がよく降る時期は...
- 工事前に必要な準備はありますか?
- □塗装工事前に必要な準備としては、主に以下のものが挙げられます。 ◆外壁の周辺にある荷物を片付ける 外壁塗装を行う際は、工事完了までの間に家の周りを何十周もして塗装作業を行うことになります...
- 日当たりがいい所は特別な塗料を使った方がいい?
- 日当たりのいい場所には耐久性の高い塗料や遮熱性のある塗料の使用がおすすめです。 塗料は紫外線の影響で劣化しやすいため、日当たりのいい場所については耐久性の高い塗料の使用がおすすめです。 ...
- 塗料の色選びのポイントを教えて下さい
- □色選びの際には下記の点に注意して選ぶ必要があります。 ◆カラーサンプルと実際の塗装ではイメージが違う ・外壁塗装の色を選ぶ際には、カラーサンプルという小さな色見本で検討しま...
- 壁のひび割れは塗装と関連しますか?
- □関連します。塗装の膜に直接発生するひび割れもあります。 外壁のひび割れはクラックと呼ばれています。 クラックにはヘアークラック、乾燥クラック、構造クラックなどがあります。 ...
- 見積り額が会社で違いますがなぜでしょうか?
- □外壁塗装の費用は、塗料などの材料の価格や施工代(人件費、手間代)、またサービスによっても変わってきます。 ◆外壁塗装の費用は塗装会社によってまちまち ・外壁塗装の費用は大半が塗料代で...
- 雨漏りを修理する際の施工業者選びのポイントはありますか?
- 雨漏り修理に関しては、シーリング材の劣化やクラックなどが原因であれば外壁塗装の部分的な補修(下地処理など)で済むこともありますし、もう少し複合的な補修が必要な場合もあります。 雨漏り修...
- 雨漏り修理の見積もりを依頼する際の注意点を教えて下さい
- 雨漏り修理の場合は、実際に建物を見てもらい見積もりを出してもらうことになります。 また雨漏りについては、工事前に根本原因を断定する事は難しいため、原因と思われる場所を提示してもらうこと...