かき落とし
かき落としとは、外壁に厚めに仕上げ材を塗り、塗料が適度に硬化したところで壁材の表面をかき落とし、表面に独特の凸凹を出す仕上げ方法です。
かき落としはモルタルなどの塗り壁の外壁に用いられる仕上げ方法になります。
かき落としでは剣山のような形状の金具を用いて表面を引っ掻いていくことで陰影のあるザラザラとした面状に仕上げていきます。
かき落としではかなりの量の砂状のくずが出ます。
かき落としが行われる主ものとしては、モルタル外壁のリシン仕上げがあります。
◆リシンかき落とし
リシンかき落としとは、砂や大理石などを細かく砕いて石粉にし、それをモルタルに混ぜた材料を仕上げ材として壁に塗り、完全に硬化しないうちに表面を金具でかき落とし、表面を粗いザラザラとした状態に仕上げることです。
リシンかき落としは独特の雰囲気があり、和風の住宅の外壁によく用いられます。
しかしリシンかき落としは表面に凹凸が多いため汚れが付きやすく、またモルタル外壁であるためクラック(ひび割れ)が生じやすいという欠点があります。
リシンかき落としの外壁を塗り替える際は、下地が塗料を吸い込みやすい状態であるため、吸い込みを極力抑えるためにシーラーを1回多く塗るなどの対策がされているようです。