がらり
・がらりとは、がらり板(幅の狭い横板を一定の傾斜を付けて何枚も取り付けたものを)を取り付けた窓や扉のことを指します。
がらりは外気を取り入れたり排気することを目的とした、固定されたブラインドです。
扉や窓から入り込む直射日光や雨水を遮り、また視線を遮ぎる効果があり、尚且つしっかりと通気ができます。
がらりはルーバー、羽板(はいた)、鎧板(よろいいた)、錏板(しころいた)とも呼ばれます。
・がらりが使用されている部屋は構造上、外気とほぼ同じ温度となります。
また台風など風雨の強いときには雨水が侵入してくる場合がありますが、中には雨水の侵入をさせないタイプのがらりもあります。
・がらりはコンプレッサーなど給気や排熱が必要である機器を設置した機械室などにも使用されます。
がらりには外部の粉塵の侵入を防ぐフィルターがあるタイプもあり、フィルターが目詰まりをすると給気や排熱に支障が出るため、フィルターについては定期的な清掃や交換が必要となってきます。
・がらりの材質としては、金属製のものや木製のものなどがあります。
□がらりの補修
がらりは大規模な修繕工事を行う際などに一緒に修繕することもあります。数と大きさをチェックしよう。
がらりはタイプや劣化状況で補修方法も様々です。
・中性洗剤や専用洗剤で清掃する
・塗り替えを行う
・傷んだがらりを撤去して新設する
どの方法が最適かは状況により異なるため、見積もりの際などに施工業者に判断してもらうことになります。
◆がらりの塗り替え手順の一例
がらりの塗り替えについては細かく塗りにくいため、塗装作業としては手間のかかる箇所でもあります。
・旧塗膜を薬品で溶かしたり、ペーパーをあてて旧塗膜を除去する
・塗装を行う
・脆くなったり折れているがらりの一部を補修する
がらりの補修については塗り替え工事と一緒に補修工事を行ってくれる塗装業者もあるようです。
外壁塗装のサイクルに合わせ、がらりなどの部分的な補修を同時に行うことで、住宅の寿命を延ばすことができます。