ウレタンとは?
□ウレタンとは
ウレタンとはクロロギ酸エステルとアンモニア、または第一アミンとの反応で生成される化合物です。
またイソシアン酸エステルとアルコール、またはフェノールとの反応でも合成できます。
ウレタンとはカルバミン酸エステルおよびそのN‐置換体の総称であり、カルバメート、カルバマート とも呼ばれます。
またカルバミン酸エチルやポリウレタン(ウレタン樹脂)も、慣用的にウレタンと呼ばれます。
2つの部分がウレタンが介する結合をウレタン結合と呼びます。
□ウレタン樹脂(ポリウレタン)
ウレタン樹脂(ポリウレタン)は通常ジイソシアネートとジオールモノマーが重合して生成されます。トリオールを用いる場合もあります。ウレタンゴムとも言われます。
ウレタン樹脂は基材への高い密着性と高い弾性をもつのが特徴です。
ウレタン樹脂は繊維やフィルム、金属接着などの分野で利用されています。
またウレタンフォーム(発泡ポリウレタン)は発泡剤を加えて重合させ生成します。
□ウレタン樹脂の特徴
・高い基材密着性
・反発弾性を有する皮膜特性
・伸びと硬さのバランス
・耐摩耗性、耐油性に優れる
・耐熱性や耐水性は他の合成樹脂より弱い
・高湿度下では劣化が進みやすい
ウレタン樹脂は水や空気中の窒素酸化物、塩分、紫外線、熱などで徐々に分解される性質があります。
□ウレタン樹脂(ポリウレタン)の主な用途
・塗料(水溶性ウレタン塗料)
・接着剤(ホットメルト接着剤)
・ウレタンフォーム(スポンジ、シーリング材、充填材・断熱材、防音材、ストレッチ素材の繊維製品など)
・自動車部品(シートクッションなど)