ウレタン塗料とは?
□ウレタン塗料
ウレタン塗料とは塗料の主成分である樹脂がウレタン系の塗料のこと指します。ウレタン樹脂塗料とも呼ばれます。
ウレタン塗料は柔らかく密着性が良い万能な塗料としても知られ、以前はこのウレタン塗料が塗料の主流として用いられていました。
またウレタン塗料は下地によっては細部の塗装に適しており、現在でも細部にはウレタン塗料を使用することも多いようです。
ウレタン塗料の耐久年数は8~10年程度となります。
ウレタン塗料は一般的に、硬化剤を使う2液型塗料の事を意味します。
1液型塗料と違い、一度塗料を作ると硬化剤を混ぜた時点から硬化が始まります。
ウレタン塗料は2液を混合すると化学反応が起こり三次元の網目構造を形成し、この網目構造が緻密なほど塗膜の性能は向上します。
塗装直後は樹脂、硬化剤、溶剤が混ざり合っていますが、溶剤分が揮発・蒸発していくと硬化剤と樹脂が反応して網目構造を作り出します。
ウレタンは常温でも反応しますが、加熱すると反応が促進されます。焼き付け塗装にも使用されています。
ウレタン塗料は硬化剤の比率により作業性や塗膜性能が変わってきます。
基本的には硬化剤の量が多いほうが網目構造の密度は高くなり塗膜の性能は向上します。
よくあるのが主剤:硬化剤が10:1、4:1、2:1の3種類です。
主剤:硬化剤が10:1のウレタン塗料は速乾ウレタンとも呼ばれ、熱を加えなくてもある程度十分な硬化が期待でき、作業性が良く小さな範囲の補修にも向いているためウレタン塗料の主流となっています。
□ウレタン塗料での外壁塗装メリット・デメリット
◆ウレタン塗料の利点
・柔らかく密着性が高いため万能系の塗料(木部、塩ビ製の雨樋などの細部塗装に適する)
・アクリル塗料よりは耐久性がある
◆ウレタン塗料の欠点
・シリコン塗料より耐久性が落ちる
昔ながらの業者は現在も外壁塗装に主にウレタン塗料をしようする場合も多いようです。
□主なウレタン塗料の商品名(メーカー名)
・クリーンマイルドウレタン(エスケー化研)
・ファインウレタン(日本ペイント)
・セラMレタン(関西ペイント)
・水性コンポウレタン(エスケー化研)