ウールローラーとは?
外壁塗装の際は、広範囲の塗装に対してローラーを用いたローラー工法がよく行われます。
ローラー工法で用いられるローラーには大きく分けて2種類あります。
1つはウールローラー、もう1つは砂骨ローラーと呼ばれています。
□ウールローラーの特徴
外壁塗装におけるローラー工法で最も一般的に用いられるローラーはウールローラーです。
ウールローラーには以下の特徴があります。
・均一な塗装膜を作りやすい
・現在ある外壁の模様がそのまま表面に反映される
□ウールローラーとは
ウールローラーとは耐水堅紙などの芯筒に繊維毛を植毛した塗装用具であり、建築物の塗り替え時には一般的に用いられています。
ウールローラーの表面は繊維を寄せ集めたような円筒の形をしています。
主にローラーの表面が羊毛状のものをウールローラーを呼びますが、毛の長さや素材、サイズなど豊富な種類があります。
塗料の種類や求める仕上がり、下地の状態や性質などに合わせて選択されます。
□ウールローラーの主な種類
ウールローラーには様々な種類がありますが、大きく分けると、芯の表面から毛先までの長さ(毛足)によって3種類に分類できます。
・短毛ローラー…毛足が4~5mm程度のウールローラー。平で滑らかな仕上りを重視する際に使用されます。鉄扉の塗装などに用いられます。
・中毛ローラー…毛足が13mm程度のウールローラー。万能型のウールローラーであり、最も多用されています。
・長毛ローラー…毛足が20mm以上のウールローラー。毛足の長さを生かすタイプで凹凸のある塗装面に使用されます。
□ウールローラーでも厚塗りは可能
クラック(ひび割れ)が多い外壁には、容易に厚い塗膜を作ることができる砂骨ローラーが向いているとされていますが、ウールローラーでも塗り回数を1回多く行い砂骨ローラーと同程度の厚い塗膜を作ることが可能となります。