エアスプレー
□エアスプレーとは
エアスプレーとは圧縮空気を利用して塗料を霧状にして吹き付けるスプレーガンのことを指します。
エアスプレー塗装とはエアスプレーによる吹き付け塗装のことです。
□エアスプレーのスプレーガンの種類(塗料の供給方式での分類)
エアスプレーのスプレーガンは塗料の供給方式によって吸い上げ方式、重力式、圧送式の種類に分けられます。
◆吸い上げ方式
・塗料カップの容量も大きく、大型スプレーガンに適した方式。
・塗料の供給に追われず塗装可能。
◆重力式
・少量の塗装に適した方式。
・塗装の色替えが多い場合の塗装に向く。
◆圧送式
・スプレーガンには塗料カップ付いていない。
・別に塗料を用意して加圧し、ホースで塗料をスプレーガンに供給する方式。
・上下左右あらゆる方向からの吹きつけが可能。
・様々な色を使った連続塗装に向く。
・加圧に使われるものには圧縮空気を使用して加圧する圧送タンクがある。塗料圧送タンク、小型加圧コンテナなど。
□エアスプレーのスプレーガンの種類(塗料と空気の混合方式での分類)
エアスプレーのスプレーガンは塗料と空気の混合方式により外部混合式スプレーガン、内部混合式スプレーガンに分けられます。
◆外部混合式スプレーガン
・空気キャップの外側で塗料と空気を混合する方式。
・一般の塗料に使用される。
◆内部混合式スプレーガン
・空気キャップの内側で塗料と空気を混合する方式。
・特殊塗料、高粘度塗料などに使用される。
・外壁の吹き付け塗装で使用されるリシンガン、タイルガンなどはこの方式。
□特殊スプレーガン
エアスプレーには用途に応じた専用のスプレーガンもあります。
片角ガン、長首ガン、乱糸ガンなどがあります。
□スプレーガンの使い方
・スプレーガンは直線的に往復運動で運びます。
塗り重ね巾は一般的に有効パターンの1/4~1/2位で塗り広げます。
・スプレーガンをらせん状に回転させながら塗り広げていく方法もあります。
その場合パターンは円形に調整して行います。
・スプレーガンは早く動かせば塗膜が薄くなり、遅く動かすと塗膜は厚くなります。また遅すぎると塗料が流れてしまうため注意が必要です。
・均一な塗膜を作るため、スプレーガンと被塗物の距離は一定距離を保ち並行に運び、被塗物に対して常に直角となるようにします。