エアレススプレー【外壁塗装セレクトナビ】

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エアレススプレー

□エアレススプレーとは

エアレススプレーとは空気を使わないスプレーの意味です。

外壁の吹き付け塗装で一般的に行われるのは、このエアレススプレーを使用したエアレススプレー塗装になります。

 

エアレススプレーの原理は、庭に水を撒く際に、ホースの先端を指で押さえて水を霧状にするのと同じ原理です。

専用の装置を用いて塗料に80~200kg/㎠程の高圧をかけ、スプレーガンの噴き出し口を小さく絞ることで塗料を霧状にします。

 

□エアレススプレーが使用される分野

エアレススプレー塗装は木工、建築、一般金属、鉄骨、橋梁、車両、船舶など多くの分野で使用されています。

外壁塗装では外壁の下塗り材、トップコート材の塗装などに多用されています。

 

□エアレススプレー塗装に用いる装置

塗料に圧力を加える装置としては、空気圧を用いたポンプ式のもの(プランジャポンプ)、電動駆動やエンジン駆動式のもの(エアレス塗装機)もあり、用途に応じて使い分けられています。

エアレススプレーのホースは高圧に耐えられる頑丈な物が使用されています。

 

□エアレススプレー塗装の特徴

エアレススプレー塗装ではエアスプレーよりも高粘度の塗料が使用でき、一回の塗装で広範囲に厚塗りが可能です。

エアレススプレーは低粘度の塗料にも使用可能ですが、一般的には高粘度の塗料を使用することで作業効率を高めています。

エアレススプレーは圧力を下げると塗料が霧状にならないため、細かい部分の吹き付けは不向きであり、細部には他のスプレーガンを併用することもあります。

 

□エアレススプレーの長所・短所

◆エアレススプレー塗装の長所

・エアスプレー塗装より塗料の飛散が少なく、塗料の節約になる。

・塗料の吐出量が多く作業効率が高い。

・エアスプレー塗装より高粘度の塗料が使用可能なため、一回の塗装で厚塗りできる。

 

◆エアレススプレー塗装の短所

・エアスプレー塗装より塗料の粒子が粗い。高級塗装には不向き。

・塗料の吐出量やパターンを変えるためにはスプレーガンのノズルチップを交換する必要がある(ある程度の範囲を手元で調整できるフリーパターンチップは開発されてきている)。

・圧力を下げると塗料が霧にならないため、小物や狭い範囲の塗装には不向き。

 

□吹き付け調整

被塗物の大きさや形状に合わせたノズルチップを選び、塗料の圧力をなるべく低く設定できるようパターン巾、塗料噴出量を選びます。

塗料の加圧は通常80~200kg/㎠ほどで行われますが、200kg/㎠以上の高圧になる場合ホースやスプレーガンは高圧用のものを使用します。

 

□吹き付け距離

一般的にエアレススプレーの吹き付け距離は30~40cmで行われています。

塗料噴出量が多いため吹き付け距離が近すぎると塗料が流れやすくなります。

 

□スプレーガンの運び方

エアスプレーの際とほぼ同じです。

・スプレーガンは直線的に往復運動で運び、有効パターンの1/4~1/2位で塗り重ねて塗り広げます。

・スプレーガンをらせん状に回転させながら塗り広げていく方法もあり、その際はパターンを円形に調整します。

・スプレーガンと被塗物の距離は一定距離を保ち並行に運び、被塗物に対して常に直角となるようにします。

・スプレーガンは早く動かせば塗膜が薄くなり、遅く動かすと塗膜は厚くなります。エアレススプレーはエアスプレーより塗料噴出量が多いため、スプレーガンはより早く移動しないと塗料が流れやすくなります。

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