フッ素塗料
フッ素塗料とは、塗料の主成分である樹脂がフッ素系であり、フッ素樹脂の技術を応用した塗料のことを指します。
基本的にフッ素塗料の耐久年数は15~20年程度であり、外壁塗料の種類としては、現在では最も耐久年数が高い塗料です。
しかし現状ではまだ価格が高いことから、一般住宅の外壁塗装には他の塗料が使用されることも多いようです。
フッ素塗料が世界で初めて採用されたのは1988年に登場した日産・ローレルであり、また明石大橋などの橋梁などにも採用されています。最近では東京スカイツリーに旭硝子のルミフロンというフッ素塗料が採用されました。
□フッ素塗料の特徴
フッ素塗料は、フッ素樹脂の持つ耐熱性・耐薬品性・耐蝕性・低摩擦性・耐侯性などの特徴を有する塗料です。
アクリル塗料・ウレタン塗料は約5年、シリコン塗料は約10年で光沢が約20%減少すると言われていますが、フッ素塗料は施工から20年後も90%の光沢を保持しているというデータもあるようです。
フッ素塗料は他の塗料と比べると高価ですが、耐久性が高いため長期的に見ると経済的な場合もあるようです。
一般住宅へフッ素塗料を使用する際は、外壁の約2倍の速度で劣化するとされている屋根への塗装にフッ素塗料を使用し、外壁にはシリコン塗料などを使用する、といった使い方もあるようです。
◆フッ素塗料の利点
・耐熱性、耐薬品性、撥水性が高い
・他の塗料より耐侯性が高く塗装が長持ちする
◆フッ素塗料の欠点
・価格が高い
□主なフッ素塗料の商品名(メーカー名)
・クリーンマイルドフッ素(エスケー化研)
・ファイン4Fセラミック(日本ペイント)
・ルミフロン(旭硝子)
・フォルテシモ(日本ペイント)