ヘアークラック
ヘアークラックとは、建物の外壁や内壁・基礎などに発生した亀裂やひび割れ(クラック)のうち、幅が小さいクラックを指します。
ヘアークラックはコンクリートやモルタルの外壁では構造上避けられないものでもあります。
ヘアークラックはクラックの中でも有害度の低いものを指しています。
□ヘアークラックのサイズ
文字通り髪の毛程度の亀裂のことを指してヘアークラックと言います。
どの程度のクラックをヘアークラックと呼ぶかという明確な定義はありません。
ただ一般にコンクリートの有害なひび割れは0.3㎜以上、漏水箇所は0.2㎜程度であると言われており、この幅以下のクラックをヘアークラックと呼ぶことが多いようです。
□ヘアークラックの補修方法
ヘアークラックの修繕方法としては、クラック部分に樹脂の注入を行ったり、弾性塗料の塗装を施すなどして水分や炭酸ガス(二酸化炭素)の進入を防ぐ方法が取られることが一般的です。
ヘアークラックについては早急な補修は必要がない場合も多いと言えますが、長らく放置してひび割れ部分から水分や二酸化炭素の侵入が進んだ場合、特にコンクリート外壁では中性化が進み内部の鉄筋が錆びるなど建築物の強度が低下する恐れがあるため、ある程度の段階で補修が必要となります。気になるヘアークラックについては見積もりを依頼するなど塗装業者に相談して判断してもらうと安心です。