ペーパー
ペーパーとは、研磨加工に用いる紙状のシートに研磨材を塗布した紙やすりのことを指します。サンドペーパー、研磨紙などとも呼ばれます。
ペーパーは研磨剤の接着してある基部が紙であるものを指します。また研磨剤の接着してある基部が布である研磨布紙もペーパーと呼ぶことがあるようです。
塗装においては下地処理として塗装前に錆や密着不良の塗膜を落とすケレンが重要になりますが、ケレンにはこのペーパーや、また専用の電動工具や皮すきなど塗装する面の条件に応じて選択して使用されます。
・ペーパーは素材の表面の錆や、不要な塗膜を削り落とす場合などに用いられます。
ペーパーは素材を大きく削り取ったり、深く溝を付けるような加工には向きません。
・ペーパーは必要な大きさに切り取って使用することが多くあり、必要な大きさに切り取ることで細かい部分の研磨にも適応できます。
またペーパーは使い捨てであり、研磨材が剥離しきったり、削った材料が付着して詰まった場合は捨てられます。
このためペーパーは金属製のやすりよりも耐久性には劣ると言えますが、金属製のやすりよりも安価であり、広範囲の研磨に向きます。
□ペーパーの種類
・ペーパーは、研磨材の種類によって金属用、木工用、合成樹脂用などそれぞれ合ったタイプがあります。
特に目の細かいペーパーは、素材の表面に光沢を出すこともでき、金属製のやすりにはない性質も持っています。
・またペーパーには耐水性のものと非耐水性のものがあります。
耐水性のペーパー…研磨材の質がよいものが多いがやや高価
非耐水性のペーパー…安価だが耐久性が低いものが多く、限られた用途にのみ使用される
・研磨材の粒の細かさによって番号が付けられています。数字が小さいものほど目が粗く、数字が大きいものほど目が細かいペーパーになります。
□ペーパーの使い方
・ペーパーの研磨面を研磨したいものの表面に押し付けてこするように用いる
・狭い部分や細かい部分の研磨する際はペーパーを細く切って使用する
・耐水性のペーパーで目の細かいタイプについては、水や油、グリースなどを併用して研磨することでより滑らかに加工できる
・場合によっては補助的に粉末やペースト状の研磨材を利用する
・研磨布紙の場合、電動工具に取り付けることで作業効率が上がる
・広い平面を平らに研磨する際は木片や専用の保持具に貼り付けて使用する