ローリングタワー
□ローリングタワーとは
ローリングタワーとは高い部分の作業をする際に用いる移動式足場の通称です。
ローリングタワーはある程度の高さまでは対応可能であり、全面足場を組まずに移動しながら高所の作業ができます。
ローリングタワーの構造は、タワー状に組み立てた枠組みのようになっています。
作業床、手すりなどの防護設備、脚輪(キャスター)、登り降りのためのはしごなどで構成されています。
ローリングタワーは脚にキャスターが付いているため、人の手で簡単に移動することができます。
また枠組みで構成されているため手動で高さを変えることが可能です。
ローリングタワーは天井や壁などの塗装時や、配管工事の際などに幅広く活用されています。
□ローリングタワーを使用する際の規制
安全性の観点から、ローリングタワーの使用にはある程度の規制があります。
◆ローリングタワーの高さの規制
ローリングタワーの脚輪(キャスター)の下端から作業床までの高さと、ローリングタワーの外郭となっているキャスターの主軸の間隔について、控枠(アウトリガー)がない場合・ある場合の2種類の規制があります。
◆積載荷重の規制
ローリングタワーの積載荷重については、作業床の面積に応じて一定の規制があります。
□ローリングタワーを使用する際の注意事項
・足場に積載荷重を表示し、その表示以上の積載を行わない。
・足場には加重を偏らせたり、衝撃を加えることはできるだけしない。
・作業床の上に脚立、はしごなどは使用しない。
・枠組の外側にはしごがある可動式足場の場合は、同じ面から同時に2名以上昇降しない。
・作業者などを乗せたまま移動しない。
・傾斜面で使用する際は、脚柱ジャッキで作業床の水平を保持する。基本的には傾斜面では使用しないほうが良い。
・作業者が無理のない姿勢で作業ができる位置に足場を設置する。
・脚輪のブレーキ(車輪ロック)は、移動中以外は常に作動させておく。
・移動路面、移動空間にある障害物は撤去する。