下地調整
□下地調整とは
下地調整とは、塗装・防水工事などを行う際に、下地の補修や強化などを行うことを指します。
□下地調整の目的
・下地と仕上げ材の密着性を高める。
・下地の割れ・凹凸・傷などを調整する(劣化塗膜のケレン掛けや段差の修正なども該当)
下地の劣化度により調整の程度も変わります。
□様々な下地調整
・クラック(ひび割れ)補修…モルタルやコンクリート外壁などに発生したクラックを、シーリング(コーキング)材などで埋めることを言います。
・のろ引き…クラック補修の際にUカット処理やVカット処理を用いた場合に、シーリング材の表面をモルタルでふさぐことを指します。
・肌合わせ…シーリング(コ-キング)を施した場合、そのままだと塗装後も跡が目立ちます。シーリングを周囲の模様に合わせる調整を肌合わせと呼びます。
Uカット処理やVカット処理を行った場合は、シーリング材の充填→のろ引き→肌あわせの順で施します。
・爆裂補修…外壁の傷みが進み、大きな穴があいてしまった場合に行います。アンカー、ラス網などで型枠を作り、モルタルで壁を形成することを指します。
・不陸調整…防水工事の際、凹みなどにより水溜まりが出来てしまう部分がある場合に行う処置です。パテやモルタルなどを凹み部分に埋めます。
・レベリング…屋根などは通常、排水溝に水が流れ込むよう傾斜をつけてあります。しかしそのような傾斜が無い物件もあり、その場合屋上に水が溜まってしまうため、後から傾斜をつける工事を行うことがあります。これをレベルをとる、レベリングなどと呼びます。レベリングには通常、カチオン系のモルタルを使用します。
・ケレン…サンドペーパーや専用器具で表面の凹凸を削ったり錆を落としたりすることをケレンと言います。旧塗膜の剥がれもケレンで落とします。