内部結露
□内部結露とは
・内部結露とは、壁内や床下などの目に見えない所で起きる結露のことを指します。
結露には目に見える所で起きる結露(表面結露)と目に見えない所で起きる結露(内部結露)があります。
内部結露は、断熱材が室内の熱を遮って外壁が冷えている状態で、室内の水蒸気が断熱材の中を透過して冷えた外壁に当たることで起きる結露です。
・内部結露は表面結露に比べて発見が難しく、深刻な状態になるまで気づかない場合もあります。
内部結露をそのまま長期間放置しておくと、カビ・ダニが発生しやすい状態となり、シックハウスの原因にもなります。
また壁から土台に水滴が落ちて土台を濡らすことで木材腐朽菌が繁殖して土台を腐らせたり、シロアリによる食害が起こるなど、建物の寿命を大きく縮める原因ともなります。
・内部結露は伝統的な日本家屋では無縁でしたが、プレハブ住宅や2×4住宅の普及で気密性・断熱性の良い住宅の需要が増え、断熱材を壁内部に使用することになり内部結露が起こるようになりました。
内部結露を防ぐため、断熱材に防湿層や防風層を作るなどの断熱材の改良が行われていますが、コンセントボックスやエアコンの管類、換気口などの取り付け口などの完全な気密施工は不可能であることから水蒸気が壁内部へ侵入することを完全に防ぐこと難しい問題です。
・内部結露を防ぐには、防湿層の気密にある穴から断熱材へ浸入する水蒸気を、壁内部から外部へ透過させてしまうことが効果的であるようです。そのため透湿性の高い塗料の使用が効果的な場合もあるようです。
また外壁に断熱塗料を用いたり、結露防止に特化した結露防止塗料を用いたりすることで内部結露を防ぐことができる場合もあるようです。