可使時間
□可使時間(かしじかん)とは
可使時間とは、熱硬化型接着剤や塗料において、主剤に硬化剤や架橋剤、触媒を混合した後、粘度や状態が使用に耐えられなくなるまでの時間を指します。可用時間(かようじかん)、ゲル化時間、ポットライフとも言います。
この時間を可使時間と呼びます。
2液型塗料の場合、塗料液と硬化剤を混合すると硬化反応が進むため、混合後はこの可使時間内に使いきる必要があります。
また塗料が一見塗装できる状態でも、可使時間を超えて塗布すると硬化性能が低下して塗膜の性能が落ちるため、可使時間を過ぎた場合は使用しません。
1液型塗料は可使時間の制約が少ないものも多いようです。
□可使時間の具体例
例えば「可使時間4時間以内(23度)」と表記があった場合、塗料液と硬化剤を混合後4時間以内に塗装を完了させます。万一可使時間を超えた場合は混合液は廃棄することになるため、可使時間内に使いきれる量を作ることが大切です。
□可使時間の特徴
可使時間は温度が高いと短くなり、温度が低いと長くなるという特徴があります。
「可使時間 4時間以内(23度)」の場合、23度であれば可使時間は4時間以内ですが、例えば35度であれば可使時間は2時間以内、10度であれば可使時間は8時間以内、など温度によって可使時間は変わります。