漏水(ろうすい)
□漏水(ろうすい)
漏水とは水が漏れること、また漏れた水や水漏りのことを指します。
□外壁面からの漏水の発生しやすい箇所
外壁からの漏水の原因で最も多いのが、外壁仕上げ材のクラック(ひび割れ)、損傷、剥がれ、浮きなどの隙間部分からの雨水の浸入によるものです。ほんのわずかな隙間でも漏水につながることがあります。
また他には外壁に取り付けられた庇、バルコニー、設備機器・配管などと外壁との取合い部分も漏水の原因となることがあります。
また外壁面からの漏水については、漏水によるしみが発生している室内側の位置からは、単純に外壁の漏水の原因となっている箇所を推定することができない場合もあり、侵入経路の特定が難しい場合もあります。
一般的な建物の場合、以下のような箇所が漏水の原因となる場合が多いようです。
・外壁のひび割れ、欠損部
・外壁のはがれ、浮き部
・外壁仕上げ材の留り付け部(湿式工法では起こりにくい)
・外壁仕上げ材相互の継目部(湿式工法では起こりにくい)
・外壁仕上げ材相互の継目部以外の目地部
・軒、屋根等の他部位との取合い部
・庇、バルコニー、設備機器・配管等の取付け部
・電気、給排水等の設備配管の貫通部
・外壁の入隅、出隅及び出窓等平面形状が複雑な部分
外壁仕上げ材には乾式工法と湿式工法があります。
乾式工法(窯業系サイディング、ALCなど)では、上記はすべて漏水の発生箇所として当てはまります。
湿式工法(モルタル塗り、タイル張りなど)の場合も一部を除いてすべて当てはまります。
□外壁からの漏水の発生原因
◆外壁や、外壁仕上げ材のひび割れ(クラック)など…ひび割れの箇所から漏水が発生することがあります。
◆防水対策が必要な箇所の設計や施工が適切でなかった場合…設計や施工の際に、以下などの防水対策の設計・施工が不適切だった場合、漏水につながることがあります。
・水切り、防水層、目地の設置
・水切り、防水層、シーリング材などの選択
・防水対策部の設計上の納まり(水切り、防水層、目地の位置・形状)