目地(めじ)
□目地(めじ)とは
目地とは、建築物や土木構造物の材料の間の隙間・継ぎ目部分を指します。
特に石やコンクリートブロック、レンガなどを積み重ねたり、タイルや化粧合板を張る際の継ぎ目のことを目地と呼びます。
またモルタルなどの壁や床に対して亀裂を防ぐためにつける溝や、金属板をはめ込んだ筋目も目地と呼ばれます。
垂直の目地を縦目地、水平の目地を横目地と呼びます。
また目地に充填される建築材料は目地材、目地剤と呼ばれ、単に目地と呼ぶこともあります。
また、あらかじめ目地を納まりよく割り付けることを目地割りいい、使用する部材によってはタイル割りなどとも呼ばれます。
□目地の種類
・芋目地(いもめじ)…縦目地が2層以上連続したものを指します。芋目地は構造を脆弱にするものとして避けられています。
・化粧目地…機能的には必要なく、意匠的な意味で付けられる目地のことを指します。
目地の種類にはこの他に、底目地、糸目地、馬目地、わらい目地、眠り目地などがあります。
目地は積極的に見せる場合となるべく見せないように施工する場合とに分かれます。
□主な目地材
主な目地材としては漆喰、セメント、モルタル、シーリングなどが挙げられます。
□外壁における目地
外壁の場合は、雨や風の浸入を防ぐため隙間があってはならないものです。
石、煉瓦、タイルの場合は通常モルタルを目地としますが、変形を吸収し隙間ができることを防ぐためにシーリング(弾性のある合成樹脂)を充填することが多くあります。
シーリングは金属やガラスなど硬質な材料の目地にも同様に使用されます。
近年の外壁では2重壁にして外側の目地を充填しないという方法もあります。
外壁については、コンクリートやモルタル、漆喰などはクラック(ひび割れ)が避けられない素材であることから、あらかじめ目地を設けてシーリングを充填しておき、そこにクラックを集中させるという方法が一般的にとられています。