砂骨ローラー
□砂骨ローラーとは
砂骨ローラーとは外壁塗装の工法の1つであるローラー工法で用いられるローラーの1種です。
砂骨ローラーは多孔質ローラー、マスチックローラー、パターンローラーと呼ばれることもあります。
ローラー工法では、大きく分けてウールローラーと砂骨ローラーの2種類のローラーが用いられており、最も一般的なローラーはウールローラーとなっていますが、どの程度塗膜に厚みを持たせるか、また模様をつけたい場合など、ローラーの選定は目的に合わせて行われます。
ローラー工法での塗装の仕上がりにはローラーの選定も大きく影響します。
□砂骨ローラーの形状
砂骨ローラーは、ローラー表面に無数の穴が空いており、スポンジやヘチマを思わせる形状です。この形状を生かして様々な塗装に使用されています。
□砂骨ローラーの特徴
砂骨ローラーには以下の特徴があります。
・砂骨ローラー表面の穴が大量の塗料を吸い込むため、非常に厚い塗膜を作ることが可能。
・一方で必要な塗料の量もウールローラーの2~3倍以上となり、塗布に要する時間も多くかかる
・砂骨ローラーによる厚塗りを行うと既存模様は消える。
・砂骨ローラーでは表面には独特の波型(ゆず肌)模様が付く。
・マスチック塗材、単層弾性塗料、微弾性下塗材などの高粘度の塗料を用いて波形の模様を付ける場合には砂骨ローラーが使用される。
・クラック(ひび割れ)が多い外壁を塗装する際は、ウールローラーより砂骨ローラーの方が向いている。
□まとめ
砂骨ローラーは容易に厚い塗膜を作り出すことができ、独特の波型(ゆず肌)模様の外観に仕上がります。
またクラック(ひび割れ)の多い外壁には特に向いているとされています。
塗装の耐久性や外観にはこうした道具の選定も大きく影響してきます。