見切り縁(みきりぶち)
□見切り縁(みきりぶち)とは
見切り縁とは、壁の隅など素材が変わる部分に入れる細い部材のことを指します。
見切り縁は見切り材の一種で、見切り材の中には回り縁(廻り縁)、幅木、畳寄せ、雑巾ずりなどがあります。
・回り縁(廻り縁)…天井と壁の接する部分に設ける見切り縁のことを回り縁といいます。
・幅木(はばき)…壁と床の取り合い部に設ける見切り縁のことを幅木といいます。巾木とも書きます。
◆見切りとは
見切りとは、仕上げの終わりや複数の仕上げの取り合い部分のこと、またはその納まり(最終的な出来具合)のことを指します。
見切りの例としては、天井と壁・壁と床が接する部分などです。
このように見切りは、複数の面や、仕上げが異なる部分が接する部分のことを指します。
◆見切り材とは
仕上げ材の変わる取合の部分に入れる化粧部材を見切り材といい、
・壁に設ける見切り材…見切り縁、壁見切り材
・床に設ける見切り材…床見切り材
などと呼びます。
見切り縁やその他の見切り材には、壁の保護や取り合い部の隙間ふさぎなどの役割があります。
◆回り縁について
回り縁は見切り縁の一種です。
回り縁は主に和室で見られますが、最近のマンションや戸建て住宅では洋室が多くなたこともあり、周り縁を設けない場合が多いようです。壁や天井の仕上げがクロス張りの場合、クロスを少し重ねることによって端に隙間が生じるのを抑えています。
現在回り縁を設けるケースとしては、壁と天井の仕上げ材料が異なる場合に多く見られます。奥まったところに回り縁を納める隠し回り縁と呼ばれる手法もあります。
◆幅木について
幅木も見切り材の一種です。
幅木は床と壁の継ぎ目として取り付ける細長い横板です。