鼻隠し(はなかくし)
□鼻隠しとは
屋根周りの軒先の先端部分で、樋がつく部分の部材を鼻隠しと呼びます。また樋がつかないけらば側の部分の部材を破風と言います。
※けらば:破風と壁までの間の屋根。
鼻隠しは軒先の垂木(たるき)の端を隠すため、垂木の先端部(鼻)に取り付ける横長の隠し板です。
鼻垂木の端を隠すことから鼻隠しと呼ばれています。
鼻隠しには、風雨から屋根を保護する目的があります。
鼻隠しは隠し板、鼻搦め、風返しなどとも呼ばれます。
※垂木(たるき):屋根板や屋根下地を支えるために母屋から軒にかけられる部材
□鼻隠しの素材
鼻隠しの素材として一番多いのは木製のタイプになります。
また鼻隠しには金属製、プラスチック製などもあります。
鼻かくしの処理としてはモルタルや漆喰で塗りこめたり、板金などを張る場合もあります。
□鼻隠しの点検
鼻隠しは屋根の機能を果たすのに必要な部分です。
鼻隠しは雨や風に晒される場所にあります。
屋根での雨漏りがしみとなって現れることもあるため、1年に1度は少し離れた場所から点検すると安心です。
鼻隠しは状況によっては2年置き程度の塗り替えが必要な場合もあるようです。見積もりの際などに相談されるとよいでしょう。