FRP
□FRPとは
・FRPとは繊維強化プラスチックのことです。
FRPはプラスチック(ポリエステル樹脂などの合成樹脂)にガラス繊維や炭素繊維などを分散させて強度を高めた材料です。
FRPは軽く、また耐熱性、耐候性、耐薬品性、断熱性に優れているという特徴があります。
建築材料、椅子、ユニットバス、プール、ボート、車のカバーなどにも用いられています。
また車の修理や塗料にも用いられます。
FRPは固まるのが早い為、手早い処理と技術力が必要です。
・FRPとはFiber Reinforced Plasticsの頭文字を取った略語です。
Fiberは「繊維」、Reinforcedは「強化された」、Plasticsはそのまま「プラスチック」という意味です。
□FRP防水
・FRPを用いたFRP防水は、軽量で耐久性、耐衝撃性、耐水性、耐摩耗性に優れた防水工法として知られています。
FRP防水は防水工法の中でも硬化が早く、作業日数の短縮を図ることができるという特徴もあります。
またFRP防水工事に使用する合成樹脂は柔らかく、温度変化などによる建物の伸縮に対して追従性が高いため、クラックが生じにくいという特徴もあります。
・こうした様々な利点から、FRP防水は一般住宅やビルなど様々な建物に使用され、また大手住宅メーカなどもFRP防水を取り入れています。
ベランダや屋上などのリフォームや水漏れの修理時にもFRP防水が多く使用されています。
一般住宅への普及率としては、木造住宅のベランダでは8割以上がFRP防水を用いているとも言われています。
・FRP防水は耐久、耐震シートを貼ることでより強い防水層となります。
FRP防水は軽量で強度もあり、また工期が短く済むため施工性も高いという利点があります。
□FRP防水工事の手順
FRP防水工事の主な手順は下記のようになります。
・下地調整、目地処理、クラック補修、不陸調整など
・下地材を塗布
・下塗り(合成樹脂を塗布)
・FRPライニング(ガラス繊維に合成樹脂を塗布し、防水面を作る)
・成型処理(余分な箇所を削る)
・仕上げ材を塗布(紫外線や磨耗に強い樹脂を塗布する)
□屋根の防水処理
屋根は建物の中で最も風雨や紫外線に晒される場所です。
そのため屋根は他の部分より劣化しやすいため、確実な防水処理を行うことが建物の寿命を延ばすことにも繋がります。
防水工法としてはFRP防水以外にも、ウレタン防水、シート防水などの種類があるため、それぞれの屋根に合った工法を用いて適切な防水工事を行うことが大切です。